予告通り、今日は「うさぎスマッシュ展」のことを書くよ!
本当はちょっとボケようかと思ったけど、おもしろいボケが浮かばなかった><><
…ので、早速いきます。
まず、この不思議な展覧会のタイトルの意味から。
世界の捉え方が変わってしまうような驚きの体験は、うさぎを追いかけているうちに別世界に足を踏み入れてしまった不思議の国のアリスに例えることができる でしょう。うさぎは私たちをワンダーランドへ誘い、常識的な見方や固定観念に一打(スマッシュ)を与える者の象徴です。展覧会タイトル「うさぎスマッ シュ」は、そのような世界に対する別の入口への誘いを意味しています。
なるほど。
実は、いまこのエントリを書くにあたってググった(つまり、鑑賞時は知らなかった。)んですけど、言われてみれば『たしかになー!』ってかんじです。
昨日書いた「クリスタライズ」とハシゴしたこの展示。
「クリスタライズ」があまりにも素敵で、予定以上に時間をかけて観てしまったために、「うさぎスマッシュ展」のほうはかなり駆け足で観ました。
ざっくり全容を観て、興味があれば説明ボードも読んで、展示もしっかり観たけれど、混んでいるものや一見して惹かれるものがなかった展示はガンガン飛ばしました。
そもそも、私のこの展示での狙いは、ライゾマティクスとスプツニ子!だったのです。
だから最悪、このふたつだけでも楽しめればいいやー、と思っていました。
そんな気持ちで観て、意外にも惹かれてしまったのが、まずこちら。
庭を覗く展示。内側と外側の逆転した世界。正しいようで、何かが違う、不思議な展示。
ちなみにこれ、対面部分は鏡になっています。だから自分がめっちゃ映っています。それもまた不思議感を増していました。
いちばん最初に観たこともあって、かなり印象に残りましたねー。
そしてこれ。
ミニチュアの展示のおまけのように飾られていた、シアトル(だったかな?)図書館内を、ネット上のスナップ写真だけで『バーチャルツアー』する作品。
他には、世界各地の旅行CMから2〜3秒ずつを取り出して、それらを繋げた『見たことがありそうで見たことのないCM』も面白かったです。(作品名曖昧でごめんなさい…。)
これは、そのCMに添えられていた分析。
それから、これはいくつかの絵画?写真?作品の中で、特に印象に残ったひとつ。
「コインロッカー・ホテル」。
『漫喫難民』という言葉を思い出しました…。
あと、写真を取り逃したんですけど、呼吸用の犬と透析用の羊の展示も印象的でした。
いま確認してみたら、リヴィタル・コーエン&テューア・ヴァン・バーレンの「ライフ・サポート」という作品 のようです。
リンク先は写真作品なんですけども、展示では実際に使われていたような機械だけが置かれてあって、それがものすごく衝撃的でした。(たぶん衝撃を受けすぎたから写真を撮り忘れたのだと思います…。)
スマッシュされたという意味では、ライゾマティクスやスプツニ子!よりも、こっちのほうが大きかったかも。
それから、『匂い』をテーマにした展示もあって、これは目の付け所が面白いなー、と思いました。
体感のあとに共有できる展示になっていたのも現代っぽさを感じました。
これは体感しすぎて写真撮り忘れました(てへぺろっ☆)
ライゾマティクスはとにかくかっこよかったですねー。
トレードがあんなにかっこいいインスタレーションになるのか、という。ライゾマティクスは技術力がすごいのはもちろん、見せかたのセンスも本当に好きだなぁ、と思います。
個人的には今年はゆるめのものやデザインが気になるし、観ていきたいと思っているんですけど、その一方で、どうすれば日本語を使ったものをかっこよく見せられるか、っていうのも考えていたり興味を持っていたりします。
年賀状を見ててふと思ったんですよ。かっこいいと思うのはぜんぶ英語のものだなぁ、って。そもそも日本語で「あけましておめでとうございます」っていう年賀状って少ないなぁ、って。
そういうことを思っていたせいか、この展示では『日本語を使ってるのにかっこいい!しかも直感でもなんとなく分かる!』ってことに驚きました。
まだまだ日本語で頑張れるじゃん、みたいな。
ライゾマティクス自体が狙っていた部分とは違う部分で感心してたと思うんですけど、まー、しゃーない。でもかっこいいのさ。
「情熱大陸」の真鍋さん特集のときに密着していて、どんな内容かを分かっている展示だったので、そのぶん驚きが少なかったのだけが残念かなぁ。前情報がない状態で行けば良かったな、とは思いました。
スプツニ子!は分かりやすかったし、単純に楽しかったです。
『月面にハイヒールの跡を残しちゃおうよ!』っていう。
その機械と跡だけじゃなくて、ちゃんとショートムービーと、ポップな曲を作っていたのも良かったなぁ、と。本当に分かりやすかった。
『ショートムービーか…時間ないし、ちょこっと観るだけでいいかなー』と思いつつ、2回観ましたからね、結局ね。
展示スペースの隅っこに、撮影で使ったセット?がてきとうに置いてあったかんじも良かったです。
こういうごちゃごちゃっとしてキッチュなかんじ、いいよね。
ある意味、女性にしかつくれないものだと思う。
スプツニ子!以外は、ちょっと考えるかんじの展示が多いので、そういうのが好みで、興味がある方は鑑賞料(1100円)の価値はあるんじゃないかな。吉岡さんのとセット鑑賞だと1600円になりますし。
場内はそれほど混んでなくて、けっこう快適に観られます。
ただ、ひとりずつ体感する展示があって、これは90分待ちでした。だから私も断念しましたが…体験したかったなー…。
もうちょっと会期が長ければ、個人的にはもう一度行きたかったですねー。
私の入場時には貸し出し停止になっていた、音声ガイドを聞くためのウサ耳ヘッドフォンがたいへんに可愛らしかったので、これから行かれる女子はそれをぜひ装着してください!!!