基本的に飽きっぽい私ですが、その一方で、ツボにハマったものはとことん好きでい続けるというところもあったりします。
そんな、長い間好きなもののひとつに、(もう何回も書いてきたんですけど)Jemapurというひとがいます。
神経質なかんじのエレクトロニカを作り出すひと。
2006年にリリースされた「Dok Springs」で魅せられて早10年弱。
当時から考えると、私の周りの環境はものすごく変わったけれど、Jemapurの音が好きな気持ちはずーっと変わらなかったのです。
で。
そんなに好きでいながら、彼のライブには行ったことがなかったのです。
ライブっていうかDJイベント(オールのイベント)が多かったですし。あと、関西方面でのイベント出演も多かった記憶があるので。
しかし、以前もエントリにしましたが、YUKI(どうやら松田優作さんの娘さんらしい)と組んで Young Juvenile Youth を始めてからは、都下在住の子持ち主婦でも行けそうなイベントへの出演が増えており、そして11月半ばにやっと、Young Juvenile Youthをナマで見ることがかないました!!!
術ノ穴というレーベル主催の ササクレフェス というイベントで。
ササクレフェスに関する予備知識とか
術ノ穴というレーベル は、泉まくらという女の子ラッパーを見つけたことで、一部の間では有名かな?と思います。
ちなみに私はリリカルスクール(当時はTENGAL 6)に「もし」という曲を提供していたことで、術ノ穴を主宰しているFragmentを知り、そこからちょっと聴くようになったかんじです。
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=tkLSe4hD3xs[/youtube]
(「もし」の後にやっている「ルービックキューブ」という曲もFragmentのリミックスワークです。かっこいいよ!)
先述の通り、ササクレフェスはその術ノ穴による音楽フェスです。
音楽フェスといっても、渋谷のWombで1日だけ行われるという、規模はそれほど大きくないものになります。
とはいえ、ラインナップは術ノ穴に所属しているひとに限らず、一部でじわじわ人気が出ているようなひとを集めたりしているので、その評判の良さゆえか、今年で4〜5回目の開催だったはずです。
ちなみにWombは3フロアで構成されているので、ササクレフェスはラインナップの良さもあって、メインフロア(2階)で目当てのライブ+VJを見た後に1階に行って気になっていたひとたちのライブを見てみたり、3階に走ってDJで踊りに行ったり……と意外とせわしなく動く必要もあったりします。それもまた楽しい。
というわけで、ここから本題
そんなササクレフェスにYoung Juvenile Youthが出るということを聞き、あわてて他の出演陣もチェックしてみたところ、リリカルスクールやDALLJUB STEP CLUBも出る!
リリカルスクールはTENGAL 6名義の時にも一度ササクレに出ていて(そもそもそれがきっかけでササクレを知った)そのときとはメンバーが一部入れ替わっている今、どんなステージングを見せてくれるのかが気になり、『Young Juvenile Youthとリリカルスクールは絶対に見よう…!』と決意してのフェス参加となりました。
Young Juvenile Youth
出がけにバタバタしてしまったため、会場に着いたのがYoung Juvenile Youthのステージが始まる直前。
YUKIちゃんが出てくる前に、Jemapurが少しDJ的なものをしていたんですけど、その時点で『これが!これが念願だったナマJemapur!!!』という喜びに打ち震えました。
この数分だけで、入場料ぶんの価値はすでにあった…という気持ちでしたね…。
うっとりとしていたらYUKIちゃんが登場。
『こんにちはー、Young Juvenile Youthでーす』みたいな快活な空気をまとっての登場に面食らいつつ、『ほー、こんなかんじなのか』と思ったりもしつつ。
YUKIちゃんの衣装は、白地でウエストだけ黒リボンを結ぶタイプのもので、登場時はきっちりリボンが結ばれていたんですけど、途中でほどけてて、でもそのほどけてるほうが彼女の雰囲気に合っているなー、なんて思いました。なお、足元はスニーカーだった記憶。
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=jREZtQU0ktk[/youtube]
歌った曲は5曲くらいだったんですけど、「Animation」以外はすべて新曲だったんじゃないのかな?
ただ、どの曲も、『Jemapurの音だ…!』とすぐに分かる音でした。
こんなに早いペースでJemapurの新曲に触れられることなんてこれまで無かったので、嬉しすぎてアドレナリンがばっしゃばっしゃ出ていたと思います。
あと、YUKIちゃんは、やっぱり不思議な歌い手さんだと思いました。曲によって纏う空気を変えることができるというか。意外といろいろ化ける子なのね、と。
YJY、とにかくjemapurさんの音をがっつり楽しめたってことに満足感めちゃあった。
jemapurのトラックを親しみやすくしてるのがゆうきさんのボーカルってかんじ。
ゆうきさんは曲ごとにボーカルが化ける。あと、思ってた以上に通る声。— みかさん (@micatica) November 14, 2015
YJY、新曲?の『あまりにも何もなくて』っていう歌詞がゆうきさんの声にものすごくハマっていたなー、なんて思ったりした。
それにしてもどのトラックもほんとjemapurさんの音だった。— みかさん (@micatica) November 14, 2015
City Your City
Jemapurの後に少し間があいたので、つなぎくらいの気持ちで見ておいたCity Your City。
はっきり言ってビジュアルはすごく地味な男子ふたりぐみのユニットです。
でも、すーーーごく良かった。
男子ボーカルはあまり積極的に聴かないことでおなじみの(?)私なんですけど、つなぎどころか結局は最初から最後までライブを見てしまったほどに引き込まれました。
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=lpvmtt9YVpg[/youtube]
ササクレに行く前に予習がてら「choice」という曲は聴いていたのです。
で、『いいなー』と思ったりもしました。
でも『ライブだとまた別物(グレードダウン)になってるんだろうな〜』なんてナメてかかっていたんですよね。
そしたらYouTubeでの音以上のものを見せてくれました。
ササクレフェス前は上記の「choice」しか公開されていなかった(iTunesでの販売もこの曲のみ)ので、『その他に楽曲はあるのか?』『それも同じように素敵クオリティなのか?』というのもCity Your Cityを見に行った動機のひとつだったんですけど、いやー、他の曲も良かったですわ。
むしろ、「choice」より好きかも?と思うような良曲のオンパレードでしたね。
City Your Cityさん。
ぜんぶよかった。おもわずフルでライブ観てしまった。
特に2曲目、リズム刻んでるだけ(+和音くらい)のトラックがサビからめっちゃムーディーになるのが好みだった。そこまでボーカルの魅力で引っ張ってくのも凄い。— みかさん (@micatica) November 14, 2015
このときに特に気になっていた曲も、今では販売されています。
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=guZUMqLymgI[/youtube]
[amazonjs asin=”B017H8D7ES” locale=”JP” title=”neon”]
単曲販売と言わず、はやくアルバムリリースしてほしいです!おねがいします!!!
DALLJUB STEP CLUB
音が気になっていて、『ライブめっちゃ見たい!』というよりは『機会があったら見たいな〜』と思っていたグループです。
で、今回がその『機会』かなと思ったので見ました。
なんだこれ………。
DALLJUB STEP CLUBさん。
やばいw おもしろいwww
ボーカルのひとの、ほっとくとやばい感すごい。男性版のこむあいさん的な。
演奏パワフルだし、ボーカルも声量あって、とにかく聴いててアガった。CDで聴くのもいいけど、ライブのほうが楽しめるひとたちかな?— みかさん (@micatica) November 14, 2015
ボーカルのひとは本当に、なんかすごいというか、やばいというか、そういう言葉でしか表現できないキレっぷりでした。
ライブの最後には、いつの間にか上半身ハダカになっていたし、なにかの台?に乗って決めポーズまでやっていました。そんでもって、隣のメンバーに乳首をつままれて『アウッ!!!』みたいに台から落っこちそうになっていたのが私的ハイライトです。
ただ、イロモノってわけでもなく、どのメンバーもしっかりスキルがあるかんじだし、ボーカルのひと以外の煽りも上手いので、どんなにアウェーでもライブはめちゃめちゃ強そうだなー、という印象です。
数年後にはかなりの知名度になってるんじゃないかな、このひとたち。
リリカルスクール
今年はなんだかんだで Tokyo Idol Festivalで見た きりだったリリスクさん。
そして先述の通り、TENGAL 6時代にササクレフェスに出演していたことのあるリリスクさん。
はからずもそのTENGAL 6時代に見ていた時と同じくらいの位置で、あれから3年(たぶん)を経た彼女たちを見ていました。
最初の曲は「リボンをきゅっと」だったかな?
久しぶりに『clap your handsしちゃうかんじ』をしちゃうかんじでした!!!
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=FBM3WWmf2wc[/youtube]
そして1曲目が終わるなり、自己紹介をする前(だったと思う)に、ayakaちゃんが『すいません、マイクチェックいいですかー』とマイクチェックスタート。
そして、ほぼすべてのメンバーのマイクの調子が悪かったことが発覚。
いちおう、ここで調整はしてもらったものの、最後までyumiちゃんやmeiちゃんのマイクは不調が続いていたっぽかったです。
そんな中でも、期待しまくっていた「もし」「ルービックキューブ -Fragment remix-」「S.T.A.G.E」というFragmentワーク縛りはやってくれたので、Fragment大好きおばさんの私としては感無量でしたね。
ちなみに「もし」「ルービックキューブ -Fragment remix-」は、3年前のササクレフェスでもやってくれた曲だったので、当時の記憶が蘇ったりなどしました。あの頃はmarikoちゃんとerikaちゃんがいて、hinaちゃんとminanちゃんがいなかった。
でも、今回のササクレフェスで『これからやる曲は、このササクレフェスを主催しているFragmentさんが作ってくれた曲です』という曲紹介をやっていたのはhinaちゃんだったりしたので、『あー、これが卒業と加入のあるグループってものなんだなぁ』なんてことを感じたりしたのでした。
他には「ゆめであいたいね」もやってたかな。
俺めもで昨夜のリリスクWOMBセトリ。たぶんこうだったはず。
1.リボンをきゅっと
2.ルービックキューブ
(マイクチェックからの自己紹介からのMC)
3.S.T.A.G.E.
4.もし
(MCだったかな?)
5.ゆめであいたいね
6.プチャヘンザ— みかさん (@micatica) November 14, 2015
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=XK9szu1mVpk[/youtube]
私はこの曲をライブで見たのは初めてだったんですけど、まわりのヘッズ(リリスクのファンの総称です)さんは沸き立っていたから、ライブ人気がある曲なんだろうなー、なんて思いました。
なんかすっかりリリスクから遠ざかっちゃってたな、私………。
正直なところ、ラップのスキル的には3年前と同じくらいかなぁと思ったりしました。
ただ、観客をノセるスキルは上がっているなー、と。
マイクトラブルにも動じている様子はさほど見られなかったし、場数を踏んできたことでもともとあったアドリブの上手さがぐんと成長していると感じました。
そして、個々のメンバーの持つ良さがしっかり出るようになったグループだな、というのも、この日感じたことでした。
今日、上手側のほぼ最前にいたんだけど、実は3年前?4年前?のササクレの時もおなじくらいの場所にいて、もしとかルービックキューブでアガったことを思い出したりした。
あの頃とはまた違った魅力のリリスクをまた同じ場所で見られるなんて、正直思ってなかったんだ。だから嬉しい。— みかさん (@micatica) November 14, 2015
リリスクのライブ後にはFragmentさんがステージに登場し、観客にはビールがふるまわれて、みんなで乾杯!
そして私は2時間半程度の滞在ながらも、とても幸せな気持ちでWombを離脱したのでした。
気がつけば5000文字が目前となっているので、ササクレフェス 2015のレポはこのあたりで〆るとします。
念願のJemapurさんが見られたこと、そしてCity Your Cityという素敵なユニットに出会えたことで、この年のササクレフェスもとてもワンダフルな想い出となりました。
来年もササクレフェスがあれば十中八九、行くと思います。
ミュージックラヴァーな皆様も、興味があれば是非に是非に。