1ヵ月近く間があいていましたが、特に何かあったわけではなく。
ノロわれたりもしたけれど、私はそこそこ元気でした。
ただ、内に向かっていたというか。
学習欲?とか、知識欲?とかが沸いていて、インプットに専念していたというかんじでしょうか。自分の中で、インプット期って呼んでいるものですね。
前置きがちょっと長かった。
そんなインプット期に行ってきた写真展が今城純さんの 「in the blanket」 でした。
本当はもっと早くエントリを上げて、これでもか!!!ってくらいお薦めしたかったんですけど、どうにもこうにも上手く文章が書けず…。
結局、写真展は終了してしまいました。
ただ、代官山の蔦屋で関連イベントが今月末までは開催中らしいので、行ける方はぜひ行ってみてください。
写真展の時に寄ったけど、コーナーを見つけられなかった私も、リベンジしに行きたいです…。無理かな…。
写真集出版を記念しまして、代官山TSUTAYAで2014年10月10日から10月30日まで出版イベントを行います。
会場限定サイズの額付きオリジナルプリントや限定ポストカードを販売致します。
今城さんの写真を初めて見たのは、たぶん5年くらい前。
当時よく利用していた本屋さんに、写真集が2冊ディスプレイされていたんですね。
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この2冊。
もう、この表紙で撃ち抜かれて。『こんなに私好みの色で写真を撮る写真家さんがいるんだ!』って思って。
その後も、『あ、この写真好き』って思うと、今城さんの名前がクレジットされていたりすることが度々あり、『写真展に行ける機会があったら絶対に行く!!!!!』という思いを日々強めていったわけです。
そんな中、実は1年ほど前に関東で写真展が行われたりもしていまして。
でもノーマークすぎて、私がその写真展に気づいたのが会期終了前日で結局行けなくて、血の涙を流したりしつつ………そこからは今城さんのブログを鬼のようにチェックし続けたりして、やっと今回、悲願を達成することができたわけです。
gallery speak forで開催された今回の展示「in the blanket」。
オランダ旅行の際の写真を、秋をテーマに構成したもの…ということで、自分の中では夏や冬のイメージが強い今城さんが、秋を撮るとどんな表情になるのか、ものすごくわくわくしながら行ってきました。
『秋』ってけっこう難しいと思うんですよ。明確なモチーフって紅葉ぐらいなんじゃないかな、って気がして、表現しにくいんじゃないかなー、って。
それに、曇天なことも多いし、街行くひとびとの格好だってくすんだ色が多いし、どうしても画面全体が暗くなってしまうんじゃないかなー、というのも考えていて。
ぜんぜん暗くなかったです。
ちゃんと秋を感じるんだけど、やわらかくて暖かい。そんな空気が、どの写真にもありました。
ぶっちゃけ、外国での写真だから底上げされている部分はあるんだと思います。
でも、いくつも並んでいた写真の中の景色は、たぶん日本の、私の周りにも存在するんだろうな…なんて思ったりしました。
私はスルーしてしまうそんな景色を、今城さんは見つけて写真におさめている。その感受性?センス?って凄いなぁ、と。
— 今城純 (@Jun_Imajo) 2014, 10月 10
たとえばジャム屋さんのウィンドウに映り込む秋の景色だとか、絶妙の角度から切り取られた曇天と鮮やかな色の家のバランスだとか、鮮やかすぎない市場の1シーンだとか。
私が分からないだけで撮影テクニック自体ももちろん素晴らしいんだろうけれども、でも、そういうシーンを見つけて、カメラにおさめられる…っていう、そのことが本当に本当に凄いと思いました。
今城さんがどうやってそんなセンス?能力?を磨いたのかは分からないけれど、たぶんこれから先もずっとブレないものなんじゃないかな、と感じました。
どんな場所で、どんな季節を撮っていったとしても、ちゃんと『今城さんの写真』になるんだろうな、と。
会場にはどれくらいの写真が飾られていたのかな…けっこうな数があったと思うんですけど、どの写真も好みだった中で、いちばん好きだと思ったのは、水上バス?のある風景でした。
街に灯りがともっていて、でも日は暮れ切ってなくて、切ないような、わくわくするような気持ちになる一枚。
言っちゃえば中途半端であるこの時間帯を写したっていうのが新鮮だったのと、人はいないのにちゃんと気配を感じられる、っていうのに惹かれたんだと思います。
まぁ、後付けの理由ですけど。
とにかく、その写真がすごく好きでした。
— 今城純 (@Jun_Imajo) 2014, 10月 24
これの右から2番目の写真です。
会場で先行販売していた写真集「in the blanket」。
買うつもりはありつつも4000円弱のお値段に怯まなかったといえば、嘘になります。
それでもやっぱり買ってしまったのは、水上バス?の写真に気持ちを持っていかれてしまったから。
本当は会場で、額入りのプリントを買いたかったんですけども…そこまでの余裕はなかったです…。
ただ、小さい写真については額入りで2万円ほどだったので、いつかは買える自分になれるように頑張っていきたいと思います。これは経済的に、っていう意味だけじゃなくて、今城さんの写真を飾ってもそこだけ浮かない家を作れる自分になれるように、みたいな意味もあります。(意味合いがちゃんと伝わるかな…。)
ちなみに写真集は 今城さんの所属事務所のページ でも購入できます。
ブログによれば、部数限定(600部)のようなので、欲しい方は早めに入手しておいたほうが良いかと。
普通にプリントしているんじゃなくて、プリントされた厚めの紙が貼られている、という手の込んだつくりになっています。これ手作業なんじゃないかな…少しズレてるのもあったし…。
下地の紙も含めて額に入れれば、けっこう見映えがする出来だと思うので、そういうのを考えるとこのお値段は良心的なのかもしれません。カバーもファブリックだし。
あと1ヵ月くらい経っても在庫が残っていたら、もう1冊買いたいです、これ。
下地の紙に、写真の紙が貼られているのがお分かりいただけるでしょうか…。