Twitterって、たまに、見た瞬間に魅了されるようなものがタイムラインに流れてくることがあるよね。
私にとって、友沢こたおさんの作品がまさにそれでした。
わからない。
どうして顔にスライム状のものが垂れているのかわからない。
なんだか不安になる気もするし、ちょっと楽しそうな気もする。
とにかく強烈に心を持っていかれる。
……それが、Twitterで友沢こたおさんの作品を見た時の最初の印象。
そんな強烈な印象を受けつつも、別に友沢こたおさんのアカウントをフォローするでもなく、なんとなく記憶の片隅にある状態で数ヶ月が経過。
そんなある日、新しくできたギャラリーで友沢こたおさんの個展が開かれているというツイートがタイムラインに流れてきまして。
そのツイートを見たのが会期中最後の週末、つまり私にとっては個展に行けるラストチャンスだったんですよ。
迷ったよね。
ちょうど新型コロナの第7波?とかざわざわしてるような時期だったし。
あと、単純に、出掛けるのが面倒だったし……。(そうよ、私はそういうオンナ……)
でも、行った。
40を過ぎてから心に決めていた『楽しそうなことには乗っかってみる』というのを実行した!!!
「Monochrome」@ FOAM CONTEMPORARY
会場は蔦屋銀座内に新しく作られたギャラリー「FOAM CONTEMPORARY」。
一般的なリビングぐらいの広さだったかな?
だから作品の展示数も10点程度だったと記憶してます。
そして全ての作品が、個展名の通り“Monochrome”。
そのせいか、なんとなく全ての作品に不穏さを感じたりしつつ。
実際に作品を観て驚いたのは、『本当に描かれてるんだ!!!』ということ。
スマホで作品の画像をピンチアウトするだけでは、『この小さなハイライトの白がリアリティある質感を出してるんだな……』とかは分からなかった。
だから、面倒さとバトルした結果、実際にギャラリーに足を運んだ私えらい!!!という気持ちになりました。
ただの憶測でしかないけど、『この影の色はちょっと躊躇いが見える気がする。この色を入れる時に迷いがあったりしたのかな?』とかも考えてみたりね。
「Kotao Tomozawa Solo Exhibition SPIRALE」@ PARCO MUSEUM TOKYO
そしてこのモノクロ個展を堪能した2カ月弱後。
今度はパルコミュージアムで大きめの個展が開かれるという友沢こたおさんのツイートが流れてきました。
……で、これも行った。
まだ銀座蔦屋で観た時の昂揚が残っていたし、『規模が大きい』って言われてるし、銀座蔦屋では白黒だったけどこっちはカラーらしいし……ってことで。
銀座蔦屋も良かったんですよ。
ただ、やっぱり白黒よりもカラーの作品のほうが鮮烈だな、と。
白黒のときはサイレント映画っぽさを感じていたのに、色づくだけでこんなに賑やかな雰囲気になるのか〜、と思いました。
スライムでどろどろしてるのが楽しそうに見えてきたよね。
ちなみに、パルコミュージアムでの展示には1作品だけ撮影不可のものがあって、その作品の飾り方がキュートで、存在に気づいた瞬間に友沢こたおさんにKOされてしまいました……。
今後もこういう遊びをしのばせてくれるのかな。
ギャラリーに行って実際に作品を観る楽しさを味わわせてくれるクリエイターさんだと思うので、今後も機会を見つけて観に行きたいです。
そして3つ目も……?
……と、思ったら今ちょうど個展をやっているっぽい。
来月半ばまで品川で。行きたいなーーー!!!